Project
Story

プロジェクトストーリー

Project Story 01

全国のコンビニに電気を灯す。
2万の設備でつなぐインフラの未来

Introduction

大手コンビニエンスストアに電力を届け、環境価値も創出する。そんなスケールの大きなプロジェクトを、三井物産プロジェクトソリューションは10年以上にわたり支えてきた。工事の手配から電力会社との調整、太陽光発電設備のリユースまで、その業務は多岐にわたる。今回は、サービス事業部でこのプロジェクトにたずさわる3名のメンバーに、プロジェクトのやりがい、そして未来の可能性を聞いた。

  • エネルギーサービス本部
    サービス事業部

    立田さん

    2023年入社 (キャリア)
    人文社会学部 社会科学科卒

    Jobs

    関東エリアの設備工事・運営、新店舗の開店業務などを担当。

  • エネルギーサービス本部
    サービス事業部

    有川さん

    2021年入社 (キャリア)
    文理学部 国文学科卒

    Jobs

    九州・四国エリアの設備工事や運営、再エネ提案等を担当。

  • エネルギーサービス本部
    サービス事業部

    渡邉さん

    2015年入社 (キャリア)
    農学部 農業経済学科卒

    Jobs

    書類作成や保険対応、請求処理を担当。

「何があってもやり抜く」がチームの文化

ある日、九州地方の台風で電線が倒壊した。電気が通らなければ、予定通りにオープンできない。

チームの中心となっていたのは、立田さん、有川さん、渡邉さんの3名。立田さんは関東エリアの設備工事を中心に、電力会社や協力会社との調整を担う実動部隊。有川さんは主に九州・四国エリアを担当し、新店対応や再エネ提案まで含めた広域対応を行う。渡邉さんは彼らを支えるオペレーションスタッフとして書類作成や保険対応、請求処理などを通じて、プロジェクト全体を事務面から支える。

有川さん「鹿児島の台風被害で電力会社の応援部隊が出払っており、宮崎の受電作業が止まりそうになったんです。開店日は決まっているし、延期できない。電気工事業者から直接、電力会社の担当者を紹介してもらい、なんとかつないでもらいました。あの時は緊張感が高まりました」

サービス事業部は、大手コンビニエンスストアチェーンに電力を安定供給するための高圧受変電設備と太陽光発電設備の導入・運用・保守を担う。新店・閉店・改装に伴う設置・撤去工事や、天災・事故時の保全対応、日常的なメンテナンスまで幅広く対応している。まさに社会インフラの一端を担う仕事だ。

立田さん「大きな事故が起きたときも、自然とメンバーが集まり、分担して対応しています。誰かの指示があるわけじゃない。誰も言わなくても、そういう雰囲気ができてるんですよね」

何があってもお客様の意向を大事にし、やり抜く。三井物産プロジェクトソリューションのこのプロジェクトには、それが“文化”として根づいている。協力会社、消防や行政機関…。すべての歯車を嚙み合わせて、店舗に”灯り”をともす。

毎日がマニュアルにない挑戦。それでも諦めない

三井物産プロジェクトソリューションに依頼が集まる理由は、その対応力にある。現場ごとの異なる状況に合わせ、柔軟かつ迅速に最適解を導き出す。

立田さん「開店まで時間がないが、なんとかこの日までにお店を開きたい。お客様の思いに応えるため、まず協力会社と最短の工事スケジュールを調整。ほんの数日のズレが大きな支障となるので、多数の関係者が参加する打ち合わせでも意見を伝えることもあります」

現場で求められるのは、教科書通りの対応ではない。1店舗ごとに立地条件・電気の引き込み方法も異なる。

有川さん「例えば、設備の設置場所が駐車場になっていたら車両事故のリスクもあるため、安全対策が必要です。細かい現場調整で開店後の店舗運営の力になれることがやりがいです」

関東エリアを担当する立田さんは、東京での特殊な事情に対応したこともある。

立田さん「東京は電線が地中に埋まっていたり、目の前の道路も狭く、工事が難しい場所もあります。郊外のロードサイド店と比較すると標準的な工事ができず長期化する案件も多いです。関係者とのコミュニケーションを1つ1つ積み重ねて、案件始動から2年かけてお店が開店した時は、達成感を感じました」

突発対応の裏には、綿密な段取りだけでなく、信頼関係に裏打ちされた連携がある。

立田さん「現場に出る前は電気の知識もなく不安でしたが、真摯に取り組む姿勢があれば自然と伝わります。関係者とのコミュニケーションの積み重ねで知識も深まり、相手方からの信頼を得られたと感じることができました」

日々の業務のなかで培われたのは、単なる伝達ではなく、相手の意図を汲み取り、立場を踏まえて伝える力。多くの関係者と関わる現場だからこそ、コミュニケーション力は経験とともに着実に磨かれていく。毎日のように発生する小さな問題を地道に解きほぐす力こそ、この現場で問われる真価だ。

渡邉さん「請求手続きにおいては、社内の他部署との調整が必要です。誰かがその道筋を知っていて自然にサポートできるのが、このチームの強みです」

大阪・関西万博のコンビニエンスストアに設置された太陽光パネル。実際の店舗で稼働していた太陽光パネルのリユースにも取り組んでいます。

“脱炭素”に応える、インフラと再エネの最前線

このプロジェクトは、単なるインフラ維持では終わらない。三井物産プロジェクトソリューションが担うのは、再生可能エネルギーの活用によって、コンビニチェーン全体の環境負荷低減に寄与する“未来志向型”のインフラ事業だ。

立田さん「屋根上に設置された太陽光パネルは、確実に電力を生み出し続けています。環境貢献の価値を強く見出しているお客様だからこそ、さまざまな角度から再エネ提案を続けていきたいです」

太陽光パネルの導入が本格化したのは2011年から。当初から環境負荷の低減と収益性の両立を目指してきた。実際、店舗の屋根に設置されたパネルは都市部でも比較的良い状態で保たれており、撤去後のリユースも可能。使用済みパネルの他施設への転用など、環境価値を高める工夫は多岐にわたる。

有川さん「例えば、撤去した太陽光パネルを関連するお弁当工場の屋根にリユースしようという話もあります。コンビニだけでなく、その取引先にも環境配慮を広げていける。こうした再エネの取り組みは、まだまだ伸びしろがあります」

立田さん「多くの店舗に太陽光発電設備を設置しているので、閉店を迎える店舗も出てきます。そこで発生する撤去した太陽光パネルを別店舗でリユースする仕組みにも早くから賛同いただき、多くの店舗で毎日発電をしています」

設備を導入すると法定点検などへの対応や、アフターメンテナンスも必要になる。多方面の対応も三井物産プロジェクトソリューションのサービスにまとめることで、お客様に利便性、経済性、環境価値を提供するビジネスモデルを構築している。

有川さん「コンビニエンスストアは身近な存在で、社会インフラとしての影響力は大きい。環境貢献という意味でも、日々の業務が確実に価値を生んでいる実感があります」

このインフラは、環境意識の高い顧客ニーズと社会的な脱炭素潮流の両方に応える形で、今も成長を続けている。地に足のついたスキームのなかに、未来を切り開く要素が確かにある。

立田さん「2025年の大阪・関西万博でも、会場内に設置されるコンビニ店舗に太陽光発電設備をリユースし、実際の店舗で使える電力として設置しました。多くの方が来場するお店の電気をつくることができ、やってよかったと思える仕事でした」

現場をやり抜く力が、未経験者をプロにする

三井物産プロジェクトソリューションがこのプロジェクトで管理・保守している設備数は万単位。そのスケールと責任の大きさに、チームは日々真摯に向き合っている。

立田さん「マニュアルにないトラブルはつきもの。メンバーには『どうしましょう』と聞くのではなく『こうしてみようと思います』と提案してほしいです。電気の知識はなくてもかまいません。私もゼロからのスタートでした」

この仕事に特別なスキルは必要ない。必要なのは、真摯な姿勢と、自分の頭で考え抜く姿勢だ。

有川さん「真摯にやり抜こうとする人と働きたいですね。コンビニというインフラは、人々の生活を支えています。『これは出来ない』と断るのではなく、課題を解決し、やり抜く力が必要です。もちろん、いきなり全部を一人で背負えとは言いません。周りがしっかりフォローするので、一緒に走る仲間がいる安心感は持っていてほしいです」

変化のある現場で、淡々とした日常業務も着実にこなす。そんなバランス感覚も求められる。

渡邉さん「毎日がルーチンのようで、実は毎日違う。OS職の業務では請求書や申請書の処理もあれば、突発事故対応もある。変化にバランスよく向き合える人が向いていると思います」

“当たり前”を守り、暮らしを支える。それがこの仕事の価値だ。

立田さん「便利な生活の“灯り”が私たちの手でともされ続けている。その手応えが、確かなやりがいになっています」

三井物産プロジェクトソリューションが求めるのは技術の高さではなく、やり抜く力。地道な努力をいとわず、目の前の課題に誠実に向き合える人にこそ、活躍の場がある。